その他

配当倍率の簡単な覚え方

払戻金の倍率を覚えていなくてもプレーはできるが、知っていた方がゲームがより楽しくなるだろう。

払戻金の倍率を覚える方法は非常に簡単で、その賭け方に対する当たり番号がいくつ存在しているかさえわかればすぐに計算できる。

たとえば、4個の番号に賭けた場合は当たりとなる番号は当然4個存在するわけだが、「36」 をその 「4」 で割った答えの 「9」 が払戻金の倍率ということになる。

つまり1ドル賭けた場合は自分が賭けた1ドルも含めて9ドルが戻ってくるということになる。同様に赤に賭けた場合は、赤の当たり番号は 18個存在しているわけで、36を18で割った 「2」、つまり1ドル賭けていれば自分が出した賭金も含めて合計2ドル戻ってくるということである。
このように 「36」 を 「当たりとなる番号の個数」 で割れば、払戻金の倍率がすぐにわかるようになっている。

【 注意: 】
なおここでいう倍率とは、自分が出した賭金も含めての倍率であるため、前述の 「賭け方の種類」 における払戻金の表現方法と混同しないように。


色チップ (CHIP) の買い方

1回か2回だけ勝負してすぐにそのルーレットテーブルから立ち去るような場合は、現金もしくはそのカジノで流通している 「金額の書かれた一般のカジノチップ」 で賭けてもよいが、そのテーブルにゆっくり座ってしばらく遊びたいという場合は、現金や 「金額の書かれた一般のチップ」 を 「そのルーレットテーブル専用の色チップ」 に交換してからプレーに参加するのがマナーだ。

 この 「色チップ」 (通常は 「ルーレットチップ」 とか呼ばれたりしているが、ここではあえて理解しやすいように 「色チップ」 と呼ぶ) とは、Aさんが青、Bさんは黄色、Cさんはピンクというように、そこのテーブルにおいて特定のプレーヤーが独占的に使う同一色のチップのことである。

なぜそうするかというと、ブラックジャックなどと違いルーレットにおいては数人のプレーヤーが同じようなポイントに複数の賭金を置くため、誰が置いた賭金か判別不能になることを避けるためである。

この 「色チップ」 がブラックジャックやクラップスなどで使われる 「一般のチップ」 と大きく異なる点は、金額がチップそのものに明記されていないということである。その理由は、各プレーヤーが独自にその1枚の価値をその都度自由に決めることができた方が便利だからである。
たとえば予算 200ドルでそこのルーレットテーブルの席に着いた者がいたとすると、まず現金 200ドル (もしくは金額の書かれた一般のカジノチップ 200ドル分) をディーラーに渡して色チップを受け取るわけだが、その際1枚の価値を 10ドルと決めて合計 20枚の色チップを受け取ってもよいし、1枚1ドルとして 200枚受け取ってもよい。
つまり、1枚の価値はそのプレーヤー自身が、自分の予算や賭け方に応じて自由に決めればよいわけである。もちろんゲームを終了してその場所を離れる際は、最初に決めた価値に応じて一般のカジノチップに交換してもらうことは言うまでもない。
このように説明すると、「あとでその1枚当たりの金額がいくらだったか忘れられたりして混乱しないか」 と心配する向きもあるだろうが、それは大丈夫である。なぜなら両替時にディーラーは、「この色チップは現在1枚当たりいくらの価値でプレーされています」 ということを示すマーカー (もしくはその他の道具) で記録を残すからである。
最後に、もうひとつこの色チップで注意したい点は、当然のことながらそのルーレットテーブルを離れるとこの色チップの価値はゼロになってしまうということである。なぜなら色チップはそこのテーブルの外では1枚当たりの価値を判別しようがないからである。

したがって、そこのテーブルでのプレーを終了する際は、手持ちの色チップは1枚残らずすべてを一般のカジノチップ (額面の書かれたチップ) に再両替してもらわなければならない。
なおこの色チップは、通常 20枚単位で購入するのが普通となっており、5~6回だけ勝負して立ち去るような場合は、交換の手間を省くためにも現金や一般のカジノチップでプレーすればよいだろう。一般のカジノチップでもよほどバラバラにたくさん賭けない限りは他人の賭金とは区別できるものである。ましてや自分以外の他のプレーヤー全員が色チップでプレーしている場合、通常のカジノチップでも混同のしようがない。